伝わらない文章には理由がある。「結局何?」を卒業する書き方のコツ【OK・NG例つき】

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「ちゃんと書いたのに、なぜか伝わらない」
「結局どうしてほしいの?と聞き返されてしまう」
そんな経験はありませんか?

メールやチャットが主流の今、文章力は仕事の効率を左右します。
「文章を書くのが苦手」と思っている方。伝わらない文章には、理由と解決策があります。

本記事では、「わかりにくい」を「伝わる」に変える文章の書き方を、OK・NG例つきで解説します。
少しの工夫で、あなたの文章はぐっとわかりやすくなるはずです。

「伝わらない文章」には、理由と解決策がある

  • 自分の伝えたいことが、うまく伝わっていないと感じる
  • 相手から返ってきた答えが想定と違い、メッセージのラリーが続いてしまう
  • 気づけば長文になり、「結局何が言いたいの?」という文章になってしまう

このような経験はありませんか?

メールやチャットでのやり取りが主流となった今、「わかりやすい文章を書くのが苦手」という方も多いのではないでしょうか。

実は、何をしてほしいのかが伝わりやすくなる文章にはコツがあります。
そのベースにあるのは、「相手に手間を取らせない」という思いやりです。

今の時代、「ChatGPTなどに文章を作成してもらえば大丈夫」と思うかもしれません。
しかし、自分で書き方のコツを身につけておけばわざわざAIに頼らなくても済み、結果として業務効率は上がります。

本記事では、相手に伝わりやすい文章を書くための具体的なコツや、NG表現の言い換え例をご紹介します。
文章が変わると、相手とのやり取りがスムーズになり、お互いの時間を大切にできるようになります。

どうしたらわかりやすい文章になる?コツ5選

文章のNG例・OK例を交えながら、どのように直せばわかりやすくなるのかを見ていきましょう。

メッセージに件名をつけ、内容を予測しやすくする

特に忙しい相手ほど、件名だけで「今すぐ開くべきか」「後回しでよいか」を判断しています。
メッセージの件名を具体的にすることで、相手の判断負担は大きく減ります。

<NG例>
昨日の件です
昨日のトラブル、無事に解決しましたので報告します。

受け手は、「昨日の件」が何のことなのかを思い出す手間が発生します。
さらに、「これは返信が必要?それとも確認だけでいいの?」とアクションの判断にも迷います。

「◯◯について」という件名も、内容が読み取りにくくなりがちです。
できるだけ具体化できないか考えてみましょう。

<OK例>
【共有:返信不要】A社システムトラブル復旧完了のお知らせ
昨日2/26に発生したシステムトラブルは、本日10時に復旧しました。
現在は正常に稼働しております。取り急ぎご報告まで。

件名を見るだけで、「何の件か」「返信が必要か」がわかります。
「返信不要」とあるため、相手は返信メッセージを打つ必要が無いと判断できます。
件名で内容を予測できると、受け手は「緊急か、後で確認でも良いか」といった優先順位をつけやすくなります。

1文が長すぎないように区切る

一文が長くなってしまうのは、文章作成が苦手な人のあるあるです。

「〜ですが」「〜なので」「〜ということもあり」とつなげてしまうと、相手は最後まで読まないと主語と述語の関係がつかめません。
結果として、読む負担が大きくなります。

<NG例>
昨日の会議で決まった資料の修正を進めていたのですが、途中で追加のデータが必要なことに気づき、自分なりに探してみたものの見つからなかったので、お忙しいところ恐縮ですが、もしお手元に最新の数値があれば送っていただけないでしょうか。

こうした文章が送られてくると、個人的には「読みたくない…」と感じてしまいます^^;
一文が長いため、情報の整理がしにくいのです。
要するに「最新の数値を送ってほしい」という内容なのですが、そこに至るまでが長いことで要点が埋もれています。

<OK例>
昨日の会議資料を修正中です。
追加のデータが必要なのですが、私の方で探したところ見つけられませんでした。
お手数ですが、最新の数値を共有いただけますでしょうか。

一文の長さの目安は、「40〜60文字程度」です。
長いなと感じたら、句点「。」で区切るだけで格段に読みやすくなります。
「~ですが」「~ので」を句点に置き換えるほか、箇条書きを使うのも効果的です。
長くなったら、一度区切れないか見直してみましょう。

質問や確認事項は、1文に1つずつ

複数の質問が1つの文章に詰め込まれていると、相手は「どれに回答済で、どれに未回答か?」を確認する手間が増えます。

<NG例>
先日の見積書の件ですが、クライアントから承諾がいただけそうか、また修正が必要な場合はいつまでに完了できそうでしょうか
あわせて、次回の打ち合わせ日程についてご希望の日時を教えてください。

「クライアントからの承諾有無」「修正する場合の完了見込み」「打合せ日程の希望日」は、それぞれ別の話題です。
1つのメッセージ内に話題が混在しているため、回答しづらくなっています。

<OK例>
先日の見積書の件について、以下3点を教えてください。
【1】クライアントからの承諾は、いただけそうでしょうか?
【2】修正が必要な場合、いつまでに完了できそうですか?
【3】次回の打ち合わせ日程について、ご希望はありますか?

質問は1文につき1つずつ書きましょう。
質問が複数ある場合は、「以下○点について教えてください」と書き、連番を振ります。
連番をつけて送ると、相手が「1は○○」「2は○○」と答えやすくなります。

質問が分かれていることで、「相手が1つずつメッセージを引用して返信しやすくなる」という点も大きなメリットです。

してほしいことを具体化する

例えば「ご確認お願いします」というフレーズは、よく使われながらも相手を困らせている言葉かもしれません。

<NG例>
B社から問い合わせが来ています。
内容を転送しますので、ご確認お願いします。

問い合わせ内容をそのまま転送されるだけでは、

  • 情報共有なのか
  • 承認が欲しいのか
  • 対応を引き継いでほしいのか

がわかりません。

もし自分が「対応を引き継いでほしい」という意味で転送し、相手は「情報共有」だと思っていた場合、誰も対応していないためにクレームにつながりかねません。

<OK例>
B社から仕様変更の問い合わせがありました。
私は「追加費用なしで対応可能」と回答したいと考えています。
上記の回答案で進めてよろしいでしょうか。
3月15日(金)12:00までにご承認をお願いします。

相手に「何をどうしてほしいのか」「いつまでに対応してほしいのか」が明確になりました。

「ご確認お願いします」の言い換え例として、例えば以下のフレーズを覚えておくと便利です。

言い換え例
  • 誤字脱字のチェックをお願いします。
  • 内容の可否について、ご判断をお願いします。
  • A案とB案のどちらがよいか、ご返答をお願いします。

伝えたいことだけを厳選する

「全部伝えなくては」という責任感が強い人ほど、情報を詰め込みがちです。
しかし、相手が最も知りたいのは「結論」です。

<NG例>
昨日から〇〇の件で過去の履歴を遡って調べていたのですが、担当者が不在だったり資料の保管場所が変わっていたりして予想以上に時間がかかってしまい、先ほどようやく全データの集計が完了しました。
確認したところ、特に異常はなかったので、このまま進めても大丈夫そうです。

自分が頑張ったことを伝えたいのかもしれませんが、結論となる「集計が完了した」が埋もれています。
文章の前半に経緯を長々と書いてしまうと、相手に「結局何が言いたいのか?」を読み解く手間を与えてしまいます。

<OK例>
〇〇の件、集計が完了しました。
結果は「異常なし」です。予定通り進めて問題ありません。

結論のみ厳選して書かれているため、事実確認がしやすくなりました。

経緯は、必要であれば結論の後に補足として加えましょう。
自分の苦労話や内輪の事情は、報告すべき相手にとっては多くの場合、不要な情報です。

「どの情報を捨てるべきか」で迷う方は、「それは相手が知らなければならない情報か?」を基準に、情報を削ぎ落としましょう。

好印象になる「相手に合わせた文章」コツ4選

メッセージを送る相手に配慮した文章を書けると、印象はぐっと良くなります。

相手に伝えたいことを最初に書く

文章の基本は「PREP法」です。

  1. 最初に一言で「結論」や「自分の考え」を書く
  2. 経緯や理由を簡潔に補足説明する
  3. 確認事項があれば、箇条書きでまとめ、返答期日を記載する
  4. 最後に締めの一言を添える

PREP法のマスターはハードルが高いと感じる方は、まずは1の「結論を書く」から実践してみましょう。
「結論ファースト」が合言葉です。

引用文を共有する時は、自分なりの要約をつける

顧客からの問い合わせや、外部顧問のコメントなどを引用する場合、引用文をそのまま送るのはNGです。

引用文の中から

  • 最も相手に伝えたいこと
  • 相手に確認が必要なこと

を抜き出し、自分なりの要約を冒頭に入れましょう。

情報をただ受け流すのではなく、自分の考えを添えて共有できる人は、それだけで印象が良くなります。

必要に応じて前提条件を説明する

以前から進めているプロジェクトに新しいメンバーが加わったときや、プロジェクト外の人に確認を依頼する場合などは、前提条件への配慮が必要です。

背景や経緯を知らない人に向けては、

  • 前提となる情報の要約
  • 参考リンク

を添えてメッセージを送りましょう。

「不明点があれば説明しますので、ご連絡ください」と一言添えると、相手も安心してやり取りができます。

専門用語や略語は、相手の理解度に合わせて使い分ける

例えば次のような言葉です。

  • 「ナーチャリング」「アサイン」「バッファ」「ローンチ」などの専門用語
  • 「KPI」「MTG」「LTV」「CV」「NR」などの略語

これらの言葉は、慣れている人にとっては当たり前でも、必ずしも全員に伝わるとは限りません。
自社製品の略称なども、新入社員や初取引の相手には伝わりにくいことがあります。

相手の理解度に合わせて

  • 用語の説明を補足する
  • 別の言葉に言い換える

といった配慮を意識しましょう。

きつい印象にならない文章作成のコツ

文章のコミュニケーションは、表情や声のトーンが伝わりません。
そのため、意図せず冷たい印象を与えてしまうことがあります。
「一方的」「きつい」と思われないための工夫を、いくつか紹介します。

お願いする言い回しにする

「~してください」という表現は、一方的な印象を与えることがあります。

  • 「~していただけますでしょうか」
  • 「~のほどよろしくお願いします」

といった、お願いするような表現に言い換えると、柔らかい印象になります。

クッション言葉をうまく使う

クッション言葉とは、本題の前に添えることで相手への敬意や配慮を示し、文章全体の印象を柔らかくする言葉です。

クッション言葉の例
  • お手数おかけしますが
  • お忙しいところ恐縮ですが
  • 恐れ入りますが

例えば「ご確認お願いします」よりも、「お手数ですが、ご確認お願いします」と書く方が、柔らかい印象になります。
クッション言葉をいくつか覚えておき、締めの言葉に添えてみましょう。

チャットでリアクションを活用する

チャットのやり取りでは、リアクション機能を活用することも効果的です。
例えばChatwork(チャットワーク)には、「了解」「ありがとう」「すごい」などのリアクションがあります。

「承知しました」「確認いたします」「お願いします」といった文章の末尾に、リアクションを添えてみましょう。
句点で終わる文章より、印象が柔らかくなります。

まとめ:伝わりやすい文章は、自分と相手を楽にする

伝わりにくい文章には、必ず理由があります。
どこがわかりにくさに繋がっているのか原因がわかれば、改善していくことができます。

わかりやすい文章にするコツまとめ
  • メッセージに件名をつけ、内容を予測しやすくする
  • 1文が長くなりすぎないように区切る
  • 質問や確認事項は、1文に1つずつ
  • 依頼内容を具体的にする
  • 伝えたいことを厳選する

さらに、相手に合わせた書き方や、きつい印象にならないための工夫も意識していきましょう。

伝わりやすい文章が書けるようになると、相手の解読時間を減らすことができます。
自分の考えや意見も伝わりやすくなり、コミュニケーションがスムーズになります。

「メッセージに件名をつけてみる」など、できそうなことから1つずつ実践してみてください。

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