「やらなきゃ」と思いながら、目の前のタスクを詰め込み続けていませんか?
頑張っているのに成果が伸びない…。そんな違和感を抱えている方も多いはずです。
実は、成果を出している人ほどあえて「サボる時間」を作っています。
ここで言う「サボる」とは怠けることではなく、思考や視野を広げるための「戦略的な余白」です。
本記事では、サボることで得られる効果と、具体的なサボり方を解説します。
サボることで思考が整理され、視野が広がり、集中力も回復します。
結果として、同じ時間でも成果の質とスピードが大きく変わります。
サボる人ほど成果が上がる?!
「実は、サボる人の方が成果が上がるんです」と聞いたら、どう感じるでしょうか。
- そんなわけがない
- サボったら評価が下がるでしょ
- 嘘じゃないの?
「へーそうなんだ!」よりも、「ちょっと信じられない」と感じる人が多いのではないでしょうか。
「なぜ、サボる人ほど成果が上がるのか?」という書籍のタイトルを見た時に、私もそう感じました。
私自身も、これまでは「サボる=悪」と考えていたからです。
「サボって成果なんて上がるの?」と半信半疑で読み始めましたが、今では積極的にサボりながら、タスクを詰め込んでいた頃よりも成果を出しています。
これは、「サボる」の意味を勘違いしていたことが大きいものでした。
書籍を読んでからは、意図的にサボる時間を設ける大切さを感じ、実践しています。
「サボる」と「怠ける」は違う
前提として、「サボる」とは、業務時間中にゲームをしたり、仕事と無関係なWebサイトを閲覧したりするような「怠ける」とは違います。
ここで言う「サボる」とは、目の前のタスクから一旦離れ、思考や視野を広げるため意図的に作っている余白です。
- 外出先を少し散策して、情報収集する
- コーヒーを飲むなど小休憩することで、情報整理の時間を取る
サボることは戦略的なリフレッシュであり、業務怠慢ではありません。
ただ、これらは与えられているタスク以外をしていることから、「サボる」と表現しています。
「サボる=仕事を放棄する」ではなく、次のパフォーマンスを最大化するための調整時間だったのです。
「サボる」がどのような成果を上げるのか
「サボる」の定義はわかったけれど、「それで本当に成果が上がるの?」と思っているかもしれません。
結論から言うと、サボることで次の3つが起きます。
思考が整理される
次々に舞い込むタスクだけに目を向けていると、「何から手を付けよう?」「あれもこれもやらなきゃ」と、思考がどんどん散らかっていきます。
一旦タスクから離れることで、情報整理のために落ち着くことができます。
思考が整理されている方が、優先順位やアウトプットの質などの判断がクリアになります。
新しい視点が得られる
自社で同じ業務ばかりしていると、「その会社のみに通用すること」だけになり、発想が固定化します。
社内では「これが最適解」とされているものが、外の世界では「今はより良い方法がある」ものに変わっていることはよくあります。
「今までこれでやってきたから」で通している業務が、あなたの職場にもありませんか?
そうしたものこそ、あえて外の情報を仕入れることで、別のやり方が見えてくるかもしれません。
集中力が回復する
疲れた状態で作業を続けるよりも、適度に休むほうがパフォーマンスは良くなります。
短時間のリフレッシュが、業務時間全体で見れば効率アップにつながります。
- 情報が整理され、判断力が衰えなくなる
- 新しい視点を手に入れ、引き出しが多くなる
- 集中力が持続し、高いパフォーマンスを維持できる
この状態で業務に取り組めるため、同じ時間でも質とスピードが上がり、成果を上げられる状態につながります。
「サボる」とは、具体的に何をすること?
では、成果につながるサボるとは、具体的に何をすればいいのでしょうか。
ポイントはシンプルで、目の前のタスクから一度離れることです。
何もしない時間をあえて作る
お風呂やトイレで、ふとアイデアが浮かんだ経験はないでしょうか。
これは、ぼーっとしている時に働く「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる脳の働きが関係すると言われています。
何もしていない時間をつくることで、脳の中では
- 情報が整理される
- 無意識の結びつきが起きる
といったことが起こります。
忙しいときほど、あえて60秒、何もせず外を眺めてみましょう。
人目が気になるなら、トイレで目を閉じて、60秒過ごしてみましょう。
初めは、何もしていないことに違和感があるかもしれませんが、やっていくうちに慣れます。
60秒という短時間でも、
- 焦りがやわらぐ
- 判断ミスが減る
といった効果が期待できます。
外の世界を観察する
外回りや出張などの移動中、パソコンで作業をする代わりに、少しだけ外に意識を向けてみましょう。
リモートワークで基本自宅にいるという方は、休憩がてら散歩するのも良いです。
ここで意識するのは、外の世界から、自身の業務内容や課題についてヒントを得られないか?と考えながら見ることです。
- なぜあの店は、いつも混んでいるんだろう?
- なぜあの看板は、こんなにも目を引くんだろう?
- もしこれが理由だとしたら、自社にも活かせるのでは?
こうした問いを持つことで、
- 売れる理由を言語化する力
- 自社に応用する発想力
が身につきます。
日常の風景が、そのままビジネスの教材になるのです。
ITスキルアップ
スキマ時間のちょっとした積み重ねが、大きな差につながります。
- タイピング練習をする
- 生成AIに触れて業務効率化のアイデアを探る
など、5分程度でできそうなことをピックアップしておきましょう。
特にタッチタイピングは、作業スピードだけでなく「思考の流れを止めない」という点でも重要です。
頭に浮かんだことをそのままアウトプットできるようになると、仕事の質そのものが変わってきます。
タイピングの上達については、「【1日5分】タイピングが速くなる方法4ステップ&「打たない工夫」の裏ワザ」も参照ください。
実務のスピードアップはもちろん、「考える時間」を確保するための土台づくりとして、ITスキルアップに取り組んでいきましょう。
仕事に関連するテーマの情報収集
スキマ時間ができたら、情報収集に使うのも良いです。
「何を見るか」をあらかじめ決めておけば、いざ時間ができた時に迷わずアクセスできます。
- 業界ニュースサイト
- 競合企業のプレスリリース記事
- 経営者のXやFacebookといったSNS
- 専門家のブログやメルマガ
インプットは、ただ眺めるだけではなく「自分の仕事にどう活かせるか?」という視点で見ることがポイントです。
会社の外で何が起きているか、何がトレンドなのかを知ることで、
- 今までにないやり方を思いつく
- 新しい施策や戦略のヒントが得られる
- 自社の立ち位置を客観視できる
といった効果が生まれます。
インプットについては「読書なしでOK?「5分のインプット」から始める情報収集の習慣化」でも詳しく解説しています。
「サボる」時間はいつ、どのくらい確保すれば良いか
日々、怒涛のタスクに追われていると、「サボる時間なんて取れません!」と感じてしまうものです。
いざ時間ができても、周りが忙しそうなのを見て「今サボっていいのか?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「無理なく取り入れられるサボり方」と「時間の目安」を紹介します。
まずは「何もしない時間」への抵抗感を減らす
忙しくて頭がいっぱいな時こそ、あえて「何もしない時間を60秒」確保しましょう。
「一旦、作業の手を止めること」がポイントです。
慌てて作業を続けても、パフォーマンスは上がりません。
むしろミスが増え、結果的に時間をロスしてしまいます。
集中力が切れた時、忙しさでパニックになりそうな時は、60秒サボる。
何もしない時間は脳のリフレッシュ時間なのだと認識を変え、サボることへの抵抗感を徐々に減らしていきましょう。
慣れてきたら、1日10分以上の空き時間を確保する
何もしない時間に慣れてきたら、次は「意図的にサボる時間」を確保していきます。
目安は、1日合計10分以上。細切れでも問題ありません。
この時間では、ぼーっとする他にも
- 情報収集をする
- アイデアをメモする
- 業務改善について考える
など、サボる時にやりたいことを実践していきましょう。
サボる時間を作るためには、タスクの見積もりが有効です。
- 作業時間を15分単位で見積もる
- 作業が早く終わったら、その分をサボり時間にする
割り込みタスクを、あえて翌日に回すのも一つの手です。
期限が明確でないタスクの依頼は、「明日以降の対応でも問題ないでしょうか?」と確認してみると、意外とOKしてもらえることに気づけます。
サボることで、業務の中の余白を意図的に組み込んでいきましょう。
「サボる」に抵抗感がある人へ
「周りが頑張っているのに、自分だけサボっていいのだろうか?」
そう感じるのは、とても自然なことです。
そんなあなたには、「サボっても大丈夫!」と強くお伝えしたいです。
その感覚は、裏を返せば「責任感が強い」ということでもあります。
だからこそ無理をしすぎてしまい、結果的にパフォーマンスを落としてしまうリスクもあるのです。
ここで大切なのは、「サボる=怠ける」ではなく、「パフォーマンスを維持するための戦略」と捉え直すことです。
適度にリフレッシュしている人のほうが、
- 集中力が続く
- 判断ミスが減る
- 創造的なアイデアが出やすい
というメリットがあります。
あなた一人が無理をして、もし倒れてしまうようなことがあれば、その方がチーム全体にとっては大きなリスクです。
そう考えると、「サボること」はむしろ周囲のためでもあると言えます。
本来、こうした余白の時間は会社として制度化されるべきものだと、私は考えています。
目の前のタスクに追われ続ける状態は、「木こりのジレンマ」に近いものがあります。
斧を研がずに木を切り続けるのではなく、一度手を止めて整える時間を持つことが、結果的に成果を高めます。
あれもこれもとタスクに飲み込まれるのではなく、あえて立ち止まり、サボる時間を意識的に作っていきましょう。
まとめ:レベルアップのために、あえてサボることも大事
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちな方にこそ、知っておいてほしいことがあります。
それは、サボることも成果を出すための戦略だということです。
- サボるとは「何もしない」「視野や思考を広げるために時間を使う」こと
- まずは60秒の「何もしない時間」から始め、サボることに慣れる
- 慣れてきたら、1日合計10分以上の余白を確保する
まずは、「何もしない60秒を作る」ことから始めてみましょう。
タスクからふと離れることで、頭のスッキリ感や仕事の進み方に、ちょっとした変化を感じられるはずです。
さらに深く学びたい方は、書籍「なぜ、サボる人ほど成果が上がるのか?」がおすすめです。
サボる人の仕事術が101個も紹介されており、いくつか真似するだけでも効果を実感できます。
頑張り続けるだけが正解ではありません。
あえてサボることで、あなたの仕事はもっと無理なく、生産的になるはずです。
