会議や出張、休暇など、社内にいるメンバーの予定を把握するのは意外と大変です。
誰がどこにいるのか、確認のために毎回メールやチャットでやり取りしていては、時間も手間もかかってしまいます。
こうした不便さを解消してくれるのが、「Googleカレンダー」。
予定の共有や変更が簡単にでき、カレンダー共有によってメンバーの予定もひと目でわかります。
本記事では、Googleカレンダーでスケジュールを共有・管理する方法を、導入手順から運用ルール、便利な使い方まで紹介します。
スケジュールは「Googleカレンダー」で見える化しよう
スケジュール管理に関する、こんな経験はありませんか?
・席にいないメンバーが、会議なのか、出張や外出なのかわからない
・打ち合わせの日程調整で、いちいち招集メンバーの予定を確認している
・メンバーの休暇を、当日になって知る
自分と同じ部署のメンバーはスケジュールを把握できても、部署をまたぐと誰が何をしているか、わからないという方もいるのではないでしょうか。
こうした不便さは、メンバーのスケジュールを「見える化」することで解消します。
そして、スケジュールの見える化に最適なツールが「Googleカレンダー」です。
本記事では、Googleカレンダーを使ったスケジュール管理術を、設定手順や便利テクニックとあわせて紹介します。
Googleカレンダーをスケジュール管理に使うメリット
なぜ、Googleカレンダーがスケジュール管理に適しているのか。
主なメリットを確認していきます。
誰でも無料で始められる
Googleアカウントさえあれば、無料で利用開始できます。
有料版の「Google Workspace」もありますが、無料の範囲で十分な機能が備わっています。
予定の登録や変更が簡単
予定の登録や変更が簡単なので、メンバーが手軽に利用できます。
複雑な登録・変更手順が無く、直感的に使えるのが嬉しいポイントです。
詳細な情報をメモできる
予定には、オンライン打ち合わせのURL、集合場所のマップ、会議資料など、必要な情報をメモとして添付できます。
カレンダーの予定を見れば、必要なものが集約されている状態をつくれるのです。
他メンバーと共有して予定が明確になる
最大のメリットは、他メンバーとのカレンダー共有が簡単な点です。
「誰が何をしているか」が明確になり、会議の日程調整や、予定の確認がスムーズになります。
Googleカレンダーの使い方
Googleカレンダーの利用には、Googleアカウントが必要です。
まずはGoogleアカウントを作成し、実際に使い始めるまでの流れを簡単に説明します。
Googleカレンダー利用開始までの流れ
利用開始までの流れは、非常にシンプルです。
- Googleアカウントを取得
「Googleアカウント」にアクセスし、「アカウントを作成する」から取得できます。 - Googleカレンダーへアクセス
ログイン画面になったら、先ほど取得したGoogleアカウントのメールアドレス・パスワードを入力します。 - 利用開始
Googleカレンダーにはスマホアプリもあるので、パソコンが使えない外出時でも予定の登録や確認ができます。
利用開始後に、アプリストアからインストールしておくと便利です。
Googleカレンダーの基本操作
基本操作は、一般的な予定管理ツールと同じです。
- 予定を登録
- 予定を変更
- 予定を削除
- 予定の詳細を編集
- 繰り返す予定の登録
予定を登録
カレンダー上の日時をクリックすると、予定名が入力できます。
「保存」をクリックするか、Enterキーを押すと、予定の登録が完了します。
予定を変更
予定をドラッグして、別の日付や時間帯に移動できます。
予定の詳細画面を開いて、内容を編集することも可能です。詳細画面から変更した場合は、再度「保存」をクリックで更新します。
予定を削除
削除したい予定をクリックし、右上の「ゴミ箱」アイコンを選択します。
もし誤って削除しても、画面に数秒表示される「元に戻す」をクリックすれば、復元可能です。
予定の詳細を編集する
予定の登録時に、「場所」「説明や添付ファイル」などを追加できます。
たとえばオンライン会議用のURLを「説明」にメモしておいたり、資料を添付したりといった使い方が可能です。
予定の登録後に詳細を編集したい場合は、該当する予定をクリックして、右上の「編集(鉛筆のアイコン)」を選択します。
実施時期が決まっている予定を繰り返す
定例会議や毎週の報告日などの定期業務は、「繰り返し設定」の使用を検討しましょう。
予定の登録時に、「日時」が表示されている場所をクリックすると、プルダウンで「繰り返さない」となっている箇所があります。
このプルダウンをクリックし、「毎週」「毎月」などの頻度を指定して登録します。
予定の登録後は、詳細画面で繰り返し設定が可能です。
Googleカレンダーを他メンバーと共有する方法
社内でスケジュールを「見える化」するには、お互いのカレンダーを共有する必要があります。
手順は、以下の通りです。
- 相手のGoogleアカウント(メールアドレス)を取得
- 自分のGoogleカレンダーで「他のカレンダー」の横にある「+マーク(他のカレンダーを追加)」をクリック
- 「カレンダーに登録」をクリック
- 相手のメールアドレスを登録
- 「アクセス権をリクエスト」を送信
相手がリクエストを承諾すると、相手のカレンダーが閲覧できます。
相手からリクエストを送ってもらうことで、お互いの予定が閲覧できるようになります。
他メンバーとGoogleカレンダーを利用する時のルール
カレンダーを共有していくと、複数人の予定が一つの画面に表示されます。
混乱を避けるために、必要なルールを設けましょう。
予定の冒頭に名前を入れる
複数人の予定が表示されると、「誰の予定か」が一目で分かりにくいことがあります。
これを防ぐため、予定の冒頭に自分の苗字を入れるルールにしましょう。
(例)【山田】 〇〇様 オンライン会議、【加藤】〇〇様 商談
同じ苗字の人がいる場合は、名前の一部も入れます。
(例)【佐藤宏】営業部 打ち合わせ、【佐藤友】◯◯様 提案資料作成
不在の予定は「終日」に登録する
出張や外部研修などで終日社内にいない場合は、カレンダーの「終日」欄へ登録します。
予定の登録場所を統一することで、不在の人が把握しやすくなります。
時間が決まっている予定は必ず登録する
会議、商談といった「時間が決まっているもの」は、必ず登録することを徹底しましょう。
社内メンバーと打ち合わせをしたい時や、アポ取りを代理対応する時に、「どこの予定が空いているのか」を確認しやすくなります。
その他の業務は、些末なものまですべて登録する必要はありませんが、
- 「この時間帯は、この作業に集中します」と他メンバーに共有したいもの
- 依頼した/依頼された業務の締切日
- 作業日時が決まっているルーチン業務
は、予定を登録しておきましょう。
Googleカレンダーをより快適に使うテクニック
Googleカレンダーの設定を編集することで、さらに快適になるテクニックをいくつかご紹介します。
「日」表示でメンバーの予定を横並びでチェック
カレンダーを開くと、初めは「週」で表示されます。
右上の「週」と表示されているプルダウンを、「日」に切り替えてみましょう。
その日の各メンバーの予定が横並びで一覧表示され、見やすくなります。
ショートカットを使って表示切り替えもできるので、覚えておくと便利です。
- 「日」で表示:Dキー(day)
- 「週」で表示:Wキー(week)
- 「月」で表示:Mキー(month)
カレンダーの表示名を変更する
共有されたカレンダーは、そのままだと「メールアドレス(Gmail)」で表示されます。
メールアドレスからメンバーを都度探すのは面倒なので、「【営業】山田さん」「【総務】加藤さん」など、誰の予定かわかりやすい表示名に変更しましょう。
表示名の冒頭に【営業】など部署名を入れることで、部署ごとにカレンダーを並べることもできます。
表示名の変更手順は、以下の通りです。
- 共有されたカレンダーを選択し、縦3点のアイコンを表示する
- アイコンをクリック
- 「設定」をクリック
- カレンダーの設定で「名前」を編集
部署ごとにカレンダーを色分けする
カレンダーの予定は、初期設定のままだと色がばらばらで、やや見づらいです。
共有されたカレンダーの右にある縦3点アイコンをクリックして、カレンダーの色を設定しましょう。
- 営業部は「ローズ」
- 開発企画部は「ピスタチオ」
- 総務部は「グレープ」
など、部署ごとにカレンダーを色分けすることで、ぐっと見やすくなります。
(Googleカレンダーの色名は、なぜかお花や食べ物などのようです)
予定前にアラームを出す
登録した予定でも、忘れていたら意味がありません。
重要な予定は、「開始時間の10分前」などアラーム設定をしましょう。
- 予定の登録時に表示される編集画面から、「◯分前に通知」をクリック
- 登録した予定の詳細画面から、「通知」の「◯分」プルダウンをクリック
あとは、何分前に通知するかを設定すればOKです。
Googleカレンダーからのデスクトップ通知を許可するか尋ねられたら、「許可」にしておきましょう。
まとめ:スケジュール管理はGoogleカレンダーを使おう
本記事では、Googleカレンダーを使ったスケジュール管理の基本から応用までを紹介しました。
ポイントをおさらいしていきます。
予定の登録・変更が簡単で、メンバー全体のスケジュールを可視化できる
相手のGoogleアカウントを追加し、リクエストを送ることで共有可能
■誰の予定かが一目でわかるように名前を入れる
■出張や休暇は「終日」の箇所に登録する
■時間帯が決まっている予定は必ず登録する
■カレンダーを「日」で表示する
■表示名の変更
■カレンダーの色を部署ごとに分ける
■アラーム設定
Googleカレンダーを活用すれば、社内の予定共有がスムーズになります。
まずは自分の予定から登録を始め、少しずつ社内メンバー全体での運用へ広げてみましょう。

